こちらは四国八十八箇所巡り、それぞれのお寺でもらえる御影札を繋ぎ合わせ一つにし掛軸に仕立てたものになります。
お札とお札を1cm弱幅の裂地の両端に糊付けし、88枚(と中央の弘法大師の御影札)を繋ぎ合わせるのですが
1枚ずつはそれほどの大きさではなくても全てが繋がると4尺5寸(1m36cm程)近くになるので
ほんの少しのずれが最終的に大きなずれになってしまいます。
その為、繋ぎ合わせは非常に気を使う作業ですが、効率と出来を考えながら組み立てていく建設的な面白さもあり個人的には好きではあります。
表装は仏表具ですが、仏表具によく使われる蓮華柄・富田雲の金襴ではなく、お客様の好みに合わせて
漆箔と緞子を使った落ち着きのある仕立てにさせて頂きました。
因みに御影札、お寺ごとに紙質、大きさが微妙に違っておりしたてる際は同じ大きさに合わせておく必要があります。最初から揃えておいて下さると嬉しいなぁと思わなくもないです。