2018年、新年初投稿です。皆さま、本年も宜しくお願い致します。
今回は17年の年末に納品させて頂いたものの中ならのご紹介です。
少し斜めに写ってしまっていますorz
本紙はトルコ絨毯で、お客様がトルコへ旅行に行かれた際、気に入って奮発したとの事でした。
実物を拝見すると、なるほどトルコ絨毯が有名なのも頷ける緻密な仕上がりで、品の良い豪華さを感じました。
額に仕立てる際のポイントがいくつかあり
①上下についている房の部分をどうやって飾り付けるか
・(写真では綺麗になっていますが)もとの状態では糊跡があり、毛並みもあまり整っていませんでした。この糊が綺麗にとれるかが最初の課題で
・額に仕立て壁などに飾りつけた際、しっかり固定されていないと特に上側の房は垂れてきます。しかし糊などでガチガチにしてしまうと見た目が良くなってしまうのでこれをどうするか
②裂地の選び方
作品がトルコのものという事もあり、あまり和風な柄にすると雰囲気が合わなくなってしまいます。無地だと無難ではあっても作品に対して少し地味に感じられ、雰囲気に合った上品な豪華さを引き立てる裂地を選ぶのに時間がかかりました。
①も②もクリアできたと思っていますがいかがでしょうか。裂地は写真ではわかりにくくなってしまいましたが金一色ではなく、金地に赤金系の織りが混ぜられたもので絨毯の色味にも近く、しっくりきたと個人的に思っております。