こんにちは、製作事例更新です。
今回は四国八十八ヶ所御影札の佛表具仕立てです。
以前にご紹介させて頂いた八十八ヶ所の掛軸は緞子を使ったものでしたが
こちらは富田雲・蓮華紋の裂地を使った伝統的な取り合わせのものです。
ちょっと写真が傾いてしまいました…; ;
形式は真の行になります。
真の行は、本紙から外に向かって順に一文字、次いで中廻しで囲み(本紙横にも裂地をまわし、更に中廻しの内と外側に筋・沈みという細い入れを一筋取り囲むようにとります)、
最後に一番外の天地も囲む、佛表具で最も多く使われる形式かと思います。
裂地によっては中廻しや天地、金襴の色味がきつく感じるものもありますが
事例ではそういった印象ではなく、重厚で落ち着いた雰囲気に仕上げられたと思います。